ケアマネマーblog

ケアマネの仕事や介護保険関連の記事を書いてます(^^

高齢者の虐待について

こんにちわ(^^ ケアマネジャーのマーです。

普段、居宅介護支援事業所でケアマネジャーという仕事をしています。

今回は高齢者虐待についてお話しします。

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目次 :

 

1) 虐待とは

 
近年、高齢者だけではなく様々な場面での虐待が報道されています。
幼児虐待、障害者虐待、性的虐待、教育虐待などなど...
定義は違いますがブラック企業でのセクハラ・パワハラも精神的・肉体的暴力ですので虐待の一種でしょう。

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虐待の推移

 
昔から虐待と言う言葉があったのかはわかりませんが、
ここ近年、高齢者虐待の発生件数は上昇しています。
テレビの報道などでも高齢者虐待は目にすると思います。
介護保険での介護サービス制度が始まって19年。
国が在宅での介護を支援するサービスの充実を図ろうとしているのに反比例し
虐待案件は上昇しているように僕は思います。

虐待の心理

 
高齢者虐待をしてしまう理由の一つに、
そもそも認知症の高齢者に対する理解や対応の仕方が分からない人が多いと思います
「おじいちゃんがボケて変なことをしてる・言っている」程度の認識だと思います。
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「ボケた」で終わらせるのではなく、
認知症は病気である事を認識して下さい
病気である以上は病院への定期受診も必要になってきます。
そして認知症は、人格や身体機能が変わってしまう事が多い病気です。
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高齢者虐待をしてしまう理由のもう一つに、
認知症になってしまった身内を近所の人に知られたくない
恥ずかしい」って気持ちが働いてしまう人がいる事です。
例えば、デイサービスを利用しているおじいちゃんの家族が、
「おじのいちゃんがデイサービスに通っているのを近所の人に知られたくないから、デイサービスのロゴが入ってない車で送迎して下さい!」って言われる方もいます。

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認知症は病気であり、恥ずかしい事ではありません。
僕も皆もなるかもしれない病気です。
認知症を恥ずかしがるのではなく理解する気持ちが大事だと思います。

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2) 虐待の種類

 
叩いたり蹴ったりだけが虐待ではありません。
虐待の種類を紹介します。
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身体的虐待

 
暴力的行為によって身体に傷やアザ、痛みを与える行為や、
外部との接触を意図的、継続的に遮断する行為。
一般的には身体的虐待が一番多い気がします。この虐待は上記の様に認知症の高齢者に対する理解や対応の仕方が分からない人がしてしまうケースが多いです。
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心理的虐待

 
脅しや侮辱などの言葉の暴力で態度、無視、嫌がらせ等によって精神的に苦痛を与えること。

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性的虐待

 
本人の同意なく、性的な行為やその強要をする行為。
高齢者にこのケースの虐待はあまりないかなと思いますが、
以前、施設の職員が入所しているおばあちゃんに性的虐待を行っていたと報道があったのを覚えています。
 

経済的虐待

 
本人の合意なしに財産や金銭を使用し、本人が希望する金銭の使用を理由なく制限すること。
このケースは結構あります。要はおじいちゃんおばあちゃんの子が年金等を搾取する事が多いです
認知症になったおじいちゃんおばあちゃんの金銭管理を身内がして、その本人のお金で私的な物を買ったりしてる場合は経済的虐待です。
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介護放棄(ネグレクト)

 
必要な介護サービスの利用を妨げる、世話をしない等により、
高齢者の生活環境や身体的・精神的状態を悪化させること。
心理的虐待にも似ている様に思いますが、本人の生活を完全に無いものとしてしまう行為です
この結果、廃用症候群等に陥ってしまい、身体的機能もどんどん落ちてしまいます。

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3) 実際のケース

 

僕が実際に受け持っていた高齢者虐待のケースをお話しします。

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酒を飲んで暴力

 

 A子さんは次男と二人暮らし。要介護2で脳梗塞があり、左半身に少し麻痺がありましたが、認知症はなく週3回デイサービスに通っていました。

同居している次男は日中は仕事に出掛けていましたが、夜になるとお酒を飲み、家族に暴言・暴力をする人物でした。

県外に長男がいましたが二男とは折り合いが悪いらしく、何十年も連絡を取ってないとの事でした。

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地域包括支援センターから紹介された時点で虐待案件として市の方に虐待の事実が上がっており、包括支援センターと連携して対応し最終的に県外の長男へ虐待の事実を伝へ、A子さんは長男のいる県外へ転居しました。

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年金を搾取

 

B子さんは長女と同居。体は元気ですが認知症が進み長女が自宅での介護負担を訴えていました。施設に入所するにしてもB子さんの年金だけでは足りないので生活保護を申請する事を長女に勧めると「もし生活保護が通って施設に入所する事になれば、この人の年金は完全に施設での生活費になってしまうんですか?」と、聞いてきました。

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長女は日中パートとして働いていましたが、自分の給料だけでは生活がやり繰り出来ず、B子さんの年金の一部を自分の生活費&交際費にしていました。

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長女にはB子さんの年金の一部を私的流用しているのは虐待にあたる事を懇々と説明し納得してもらい、最終的には生活保護を申請し施設へ入所しました。

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この長女の様に、本人の年金を搾取しているケースは結構あります。

8050問題でもこの様に自分の年金で引きこもりの息子・娘を養うケースは往々にしてあると思います

てか、養ってあげないと本人だけじゃ生活できないですもんね💦

www.newsweekjapan.jp

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4) 虐待を予防

 

契約時に虐待の確認

 

最近は僕たち居宅のケアマネも契約の際に、

もし虐待を発見したらすぐに通報しますって文言を家族に伝えています。

中には苦笑いする家族もいますが、虐待はされる方もする方も不幸でしかないんです。

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地域包括支援センター

 

あなたの周りでもし虐待を受けているかもしれない高齢者がいたら、

最寄りの地地域包括支援センターまで連絡をください

www.ma-blog.net

 

そしてあなたの大事な家族が、夫が、妻が、認知症になっておかしな行動をとった時、

暴力を振るわないでください。

暴言を吐かないでください。

あなたの大切な人は認知症と言う病気なんです

あなたの大切な人が認知症になった時、認知症を理解しろとは言いません。

まず、認知症かもと疑って下さい。

そして病院に連れて行って下さい。

そして地域包括支援センターへ悩みを相談して下さい。

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全国の地域包括支援センターの検索はこちら→

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

 

虐待を減らす一歩は、

身近に認知症を理解してくれる人がいる。機関がある。と言う事を知ってもらえれる事だと思います。

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まとめ

・認知症になった相手にパニクらないでください

・暴言、暴力だけが虐待じゃないです

・虐待の始まりは認知症と言う終わりの見えない病気に対しての恐怖です

・悩んだら地域包括支援センターへ連絡して下さい

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^