ケアマネマーblog

ケアマネの仕事や介護保険関連の記事を書いてます(^^

介護サービスを利用しない高齢者の心理

こんにちわ(^^ ケアマネジャーのマーです。

普段は居宅介護支援事業所でケアマネジャーという仕事をしています。

今回は介護サービスを利用しない高齢者の心理についてお話しします。

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目次 :

 

1) 介護サービス

 

65歳から

  
介護保険の介護サービスは65歳から利用できる様になります。
高齢者の用語で、 
・65歳~74歳までの人→前期高齢者
・75歳以上→後期高齢者

と言います。

65歳以上の高齢者の事を第1号被保険者と言います。

ちなみに40歳~64歳まで人は第2号被保険と言います。

第2号被保険者参照リンク

https://www.town.tsubata.ishika

wa.jp/soshiki/fukushi/tokutei.pdf

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自宅に介護保険証が届きます

 
さて、65歳になると自宅に介護保険証が送られてきます。

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介護保険証が来てサービスを利用する手順は以前のblogにも書いてます。

www.ma-blog.net

 

 僕たちケアマネがおじいちゃんおばあちゃんの担当になり、本人や家族から話を聞いて介護サービスを利用するプランを作成します。

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デイサービスや福祉用具のレンタル等を利用してみて本人に合わなければサービスを変更したりします。

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2) 介護サービス拒否の心理

 
家族からの相談でよくあるのが「本人がサービスを利用する事を拒否する」と言う事を聞く事があります。家族としては何らかのサービスを利用してもらい認知症の進行の防止や介護負担の軽減につなげたい所なんですが、本人が介護サービスを利用したくないと言って聞きません。
ただ、利用したくない理由は人によって様々です。

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他人に頼りたくない

 
「今までの人生、他人に頼らずに生きてきた。年を取ったからと言ってそんなサービスに頼りたくない」と言った声があります。
自分の生きてきた中で人に迷惑かけずに生きてきたって気持ちは、裏を返せば人に迷惑かけたくないと言った気持ちだと思います。
介護者にオムツを変えてもらったり体を拭いてもらう介護行為に対し、
「人様に迷惑をかけてる」
「赤の他人に対して申し訳ない」
と言った気持ちが強いんだと思います。 

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家に人が来るのがイヤ

 
他人が家に入るのがイヤな人もいます。
「散らかってるから」
「汚れているから」
と、様々な理由を付けては利用を拒否します。
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一概には言えませんが生活保護で独り暮らしの高齢者にこの傾向が強いと思います。生保の人って、他人との関わり...特に身内との繋がりが希薄な人が多いです。
「誰ともつながりたくないし、自分に関わって欲しくない」と言ったセルフネグレクト的な思考が強い傾向にあります。
 
 

世間体を気にする

 
これは本人に限らず家族が世間体を気するケースもあります
「あそこの家の人は介護サービス使ってる」
「あの家のおばあちゃんは施設に入れられた」
とか、近所で陰口を叩かれるのを恐れているケースって多々あります。
身内の高齢者は身内で介護する」って言う古い考え方なんですよね。でもこれも現実なんです。
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ある家族からは「デイサービスの送迎は施設の名前が入ってない車でお願いします」って言われた事もあります。近所の人にデイサービスを利用しているのをバレたくないとの事でした。
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3) Aさんの話

 

実際にあったAさんの話を紹介します。

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家族からの相談

 

それは家族からの相談でした。その家族はAさん・長男・長男の嫁の3人家族。相談に来たのは長男の嫁。

「同居しているAさんが最近もの忘れがひどくなり、夜中に徘徊したりしている」との事。話を聞けば認知症が進行している様子。家族も夜中に徘徊するAさんを引き留めたりで介護負担が重くのしかかっている状態との事。

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なんとか介護サービスを利用して本人の認知症の進行防止と家族の介護負担の軽減を図りたい所ですが、Aさんは介護サービスを使うのをものすごい拒否しているんです。

Aさんは78歳で要介護1。サービスを利用しようと思えば利用できます。なので本人に会って話をする事になりました。

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あたしがこの家を守る!

 

Aさんは話をしてみると穏やかで朗らかなカンジ。まぁ他人に見せる顔と家族に見せる顔は違うもんです。

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Aさんが介護サービスを利用したくない理由はこうです。 

長男と長男の嫁は日中仕事で家を空けるから自分が家を守りたい

デイサービス等の集団の場には行きたくない

ホントに困ってる人が介護サービスを利用すればいい。自分は困ってない

 

認知症があるものの、AさんにはAさんの意見があります。

ただ③を見てみるとAさんは家族の介護負担を理解していない様子💦

本人と家族の意見が違うケースは、ケアマネやってると必ず出くわします。大切なコトはAさんの意見と家族の意見をどこまで歩み寄らせるか。それにはまずAさんの言う事を否定するのではなく肯定しながら家族の気持ちをAさんに伝えて行かないとダメだと思います...まぁ、それはそれで難しいですが💦

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4) 出来る事から始めましょう

 

とはいえ、担当ケアマネだからと言って介護サービスの利用を嫌がる人に無理やり利用するように促す事はできません。一つ一つ、出来ることから始めてみます。

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見学に行ってみよう

 

もしデイサービスやデイケアなどの通所系サービスを利用するのであれば、実際に見学に行ってもらいます。本人が自分で見て聞いて納得するケースもあります。見学の時は事業所が送迎をしてくれる所もあるので、ケアマネに相談して下さい。

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使ってみよう

 

 歩行器や手すり等の福祉用具は介護サービスでレンタルで来ます。まずは1週間程お試し利用できるので、実際に使ってみて自分に合っているかどうか本当に必要かどうかを本人、家族で話し合うのも良いと思います。

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週1回からの利用

 

訪問介護・訪問看護の訪問系のサービスであれば、まずは週1回からの利用で始めてみて、慣れたら利用回数を増やしていけばいいと思います。ただ訪問系のサービスは本人と訪問の職員の1対1でのサービス利用になるので、その人と合うか合わないかの問題が如実に出ます。実際に合わなくて「担当を変えて欲しい」と言われる人もいます。

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5) 本人と同時に家族を見ます

 

居宅介護支援事業所のケアマネは、本人が在宅で安心して生活できる手助けをすると同時に、その介護者(家族)の介護負担の軽減を考えます。介護する人が倒れてしまっては元も子も無いので。

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その為にも本人が介護サービスを拒否する根拠はなにか?を考えないといけないのと同時に家族の介護負担の軽減を考えないといけないです。上記にも書いた様に本人・家族がお互いに歩み寄る話の進め方は介護の知識や経験はもちろんですが、コミュニケーション能力が必要だと思っています。これが中々ムズカシイんですが💦

まずは話を聞いてみて、一つ一つの問題と向き合う所からがスタートだと思います。

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まとめ

・介護拒否には根拠があります

・家族の介護負担の軽減も同時に考えます

・本人と家族の意見を歩み寄せる事が大事です

・まずは見学やお試し利用から始めてみます

・ケアマネに最も必要なのはコミュニケーション能力です

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^