ケアマネマーblog

ケアマネの仕事や介護保険関連の記事を書いてます(^^

高齢者の生活保護 ~その2~

こんにちわ(^^ ケアマネジャーのマーです。

普段、居宅介護支援事業所でケアマネジャーという仕事をしています。

今回も引き続き高齢者の生活保護についてお話しします。

今回は僕が生活保護を申請した高齢者の方々を取り上げています。

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目次 :

 

1) 生活保護って?

 

健康で文化的な最低限度の生活

 
生活保護とは、生活に困窮した人が国に保護の申請を行い、国からの扶助を受け取ると言った制度になっています。
皆一律に受けられる制度です。
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 生活保護でどんな事を助けてもらえるのかは、
前回の高齢者の生活保護 ~その1~を見て下さい

 

2) Aさんの場合

   

離婚して生活保護になった80代のおじいちゃん

 

Aさんは80代のおじいちゃんで妻と次男の3人暮らし。要介護3で脳梗塞があり、右半身にマヒがあり、言葉もうまく喋る事が出来ません。妻はまだ健康。次男は昼間は働きに出ていて独身。

しかしこの次男が酒癖が悪く、毎晩仕事から帰って酒を飲み、家族に対し暴言と暴力がありました💦

僕が担当する時点でその地区の包括支援センターにも虐待事案で上がっていました。

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ところがこの次男、酒が入ってないと普通に話が出来る人なんで、会話の中でそれとなく「お酒の飲みすぎには注意してくださいね💦」と言うと、「わかってはいるんですけどね~💦」と気軽に返してくれる人なんです。まぁ身内に見せる顔と他人に見せる顔は違うわけです。

 

次男は正社員ではなく非正規雇用で働いていました。家族の経済状況も悪く何回か家の電気も止められているとの事。家族とも話し合い、Aさんを施設に入れる事に。しかしAさんは長年年金を納めておらず、もらってる年金の金額も少なかったんです。なのでまずは奥さんと一緒に生活福祉課へ相談に行きました。

生活福祉課で聞いた所、生活保護の申請に必要な条件を教えてもらいました。 

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生活保護の条件

1)貯金通帳の額を5000円に抑える

夫婦の貯金通帳の中身をまずは5000円以下にして欲しいとの事。

あまり多くの金額が入っていると生活保護を申請しても却下されるおそれがあるとの事でした。

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2)車はNG 持ち家はOK

 車を持っているのならすぐに売却しなくてはいけないと言われました。Aさんは持ってなかったのでこれは大丈夫。持ち家に関しては、すぐに売れてお金になる訳ではないのでこのままでOKとの事でした。

 

3)保険の類は全部解約

生命保険やその他の保険に入っていたらすぐに解約しなければいけないとの事です。

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※生活保護の受給条件は市町村によって違います

 

妻の隠し財産

 

色々申請をし、役所から返事が返ってきました。すると「奥さんの方に多額の預金が入った通帳があると思うんですが」とのこと。

結果、奥さんに問いただすと、300万の預金が入った通帳がありました💦

役所曰く「本人が世帯分離して施設へ入っても、戸籍が一緒だから奥さんのその預貯金を施設代に使ってください」との事。

これに対し奥さんは「このお金は私が施設に入る時のお金なんじゃ!なんであいつの為に使わんといけんのなら!」と激怒。

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再度、奥さんと生活福祉課へ行き相談。

すると「そういう状況なら離婚する以外はAさんの生活保護は難しい」との事。

すると奥さんがカバンから1枚の紙...なんと離婚届!

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もう何年も前からそのつもりじゃった。ちょうどええ折りじゃわ」...と💦

結局Aさんと奥さんは離婚しAさんは生活保護を受け施設へ入所。

奥さんは県外の長男と話をして長男の家で同居する事になりました。

 

世帯分離だけでは生活保護を受けられない!?

 

僕は単純にAさんが施設に入所して住所が変われば生活保護を受給できると思っていたんですが、今回のケースの様に世帯分離だけでは生活保護は認められない事もあると言うことを知りました。

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ちなみに離婚届を出す時に2人の保証人の欄があるみたいで「あんた担当のケアマネなんじゃけ書いて」と奥さんに言われましたが...結婚もしてないのに離婚届の保証人の欄にサインなんか書きたくないと思い、長男さんと次男さんに書いてもらいました💦

 

3) Bさんの場合

 

認知症の70代おばあちゃん

 

Bさんは体は元気ですが認知症がひどい要介護2のおばあちゃん。

デイケアを週2回利用していました。

同居している長男さんは障がいがありますが、日中は働きに出ています。

始め担当した時は普通のアパートにで暮らしていましたがある日訪問に行くと長男さんが「ここを出て市営住宅に入りたいんです」との事。

ただ、中々抽選が当たらないと言われていました。

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この時はじめて市営住宅は入居希望者が多かったら抽選になるのを知りました。

そして半年程過ぎたある日、市営住宅の抽選に当たり、そちらへ引っ越したBさんと長男さん。しかしこの引っ越しによって環境が変わり、Bさんの認知症は進行してしまいます。

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記憶障害・徘徊がひどくなり、もはや長男さんの介護では難しくなってきた時に、施設への入所を考えだしました。Bさんは年金がそんなに多くないので生活保護を申請し、施設入所になる事を長男さんに相談し、その方向で動き出します。

 

一難去って...

 

Bさんの生活保護の申請は順調に進み、有料老人ホームへの施設入所も決まりました。そして施設に入所するのでデイケアの利用を止めるため、デイケア管理者に連絡すると...

「じつは...Bさんのデイケアの利用料金が5カ月分程滞納しているんです💦」とのこと。

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長男さんに連絡し確認を取ると、Bさんの年金を二人の生活費に当てていて払えていなかったとの事。Bさんが施設に入所してしまうとBさんのお金は施設の生活費になるので返済は難しい。

しばらくしてデイケアの管理者と僕と長男さんで話し合う場を通リ、今現在の滞納料金を確認し、一括支払いではなく分割で月にいくらなら返済出来るかを相談。

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長男さんの月々の給料から払える金額を決め、Bさんは施設に入所されました。

 

4) 生活保護の問題

 

生活保護が受給されずに亡くなられた事例も多々

 

今回のAさんとBさんは何とか無事に生活保護が受けられましたが、全国には生活保護が受給できずにお亡くなりになる事例もあります。

blog.goo.ne.jp

 

何回か生活保護の申請をしたけど、今でも生活保護の申請は難しいです。人によって受給の条件も変わってくるし、ただ単純に生活保護を申請すれば良いと言うワケではなく、生活保護を申請するに至った背景も、本人・家族とちゃんと向き合わなければいけないからです。

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5) 生活保護は最後のライフライン

 

あなたの町にある地域包括支援センター

 

市町村には地域包括支援センターが設置されています。要介護になる前の早い段階から介護・医療の相談を受けつけています。

介護だけではなく、虐待や生活保護等の事案も取り扱っており、僕も自分の担当している利用者が虐待を受けている時などはここに相談に行きます。

今回の様に家庭の介護の問題で困った時には一度相談してみて下さい。

 

kaigo.homes.co.jp 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^