ケアマネマーblog

ケアマネの仕事や介護保険関連の記事を書いてます(^^

高齢者のアルコール依存症

こんにちわ(^^ ケアマネジャーのマーです。

普段、居宅介護支援事業所でケアマネジャーという仕事をしています。

今回は高齢者のアルコール依存症についてお話しします。

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目次 :

 

1) アルコール依存症とは?

 

病気の概要

 

アルコール依存症とは、長年大量のお酒を長期間に渡り飲み続けることで、お酒を飲まないといられなく状態の人を言います。アルコールが抜けてしまうとイライラしたり、不眠になったり、頭痛、吐き気、発汗等の症状が出てきます。

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依存症のサイン

 

おじいちゃん、おばあちゃんのアルコール依存症のきっかけを判断するのは極めて難しい所があります。なぜなら僕たちケアマネがおじいちゃん、おばあちゃんに会った時、既にアルコール依存症であり、自宅の中はビール、焼酎の空き缶や空き瓶で散乱しています。本人の生きてきた人生のどの時点で依存症になったのかを掘り下げて行くしかないのですが、本人にもし認知症症状が出てたりすると、正確な事はまるで分らない。そう言う人の身内や家族に聞いてもどこか無関心な所がある様にケアマネしてて感じます。

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2) 私はアルコール依存症じゃない!

 

依存症は否認の病気

 

本人になぜアルコールを飲むのかをストレートに問う事は結構無意味な所があります。なぜなら本人は依存症ではなく生活習慣だと思い込んでいるからです。毎日お酒を飲んで暮らすのが当たり前、家にはお酒の空き缶・空き瓶が転がっているのが当たり前。毎日のルーティーンをしているだけで病気ではない。と思い込んでいます。アルコール依存症に限らず、他の依存症の人も「病気ではなくこれが生活のルーティーンなんだ!」と、思い込んでいる人が結構います。

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とはいえまずは会話から

 

依存症のおじいちゃん、おばあちゃんに「体に悪いからお酒は控えるべき」とか「もうちょっと長生きする為にお酒は控えようよ」と言う言葉は中々本人達には響かないです。僕もケアマネし始めた頃にはこう言う対応をしていましたが「ぬかに釘」「暖簾に腕押し」でした(^^; 僕たちケアマネがアルコール依存症のおじいちゃん、おばあちゃんに出会った頃には本人の依存症が完成しているので、「やめましょうよ」なんて言葉は意味をなさないみたいです。じゃあ、何から始めればいいのか。それは「会話」です。もし認知症があり会話の中身も要領を得ない事があったとしても何度も何度も話をしていると、毎回会話の中で同じ事を言っているのに気づきます。案外それが依存症になった発端かもしれないんです。 

・数年前に可愛がってたペットが死んだ

・夫や妻が亡くなった後に浮気が発覚

・子供が事業に失敗し、金銭の要求をしてきた

....etc

  

3) 依存症の弊害

 

デイサービスでの出来事

 

僕の担当していたおばあちゃんAさんは出会った時には既にアルコール依存症。認知症はそんになかったので日常会話はできました。子供はいなくて、数年前に夫は亡くなっていました。初めて家を訪問した時には既に家の中はアルコールの空き缶、空き瓶で散乱状態。すぐに介護サービスでヘルパーを週2回利用し始めました。

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1か月、2か月が過ぎます。ヘルパー利用し始めたので家の中は整理整頓されてきましたが、空き缶、空き瓶の量は変わりませんでした。そんなAさんとお話をさせてもらっている内に「話し相手もおらず毎日が手持ち無沙汰」だと言う言葉がよく出て来るのに気づいたので、デイサービスに行って他のおばあちゃん達と交流してはどうですか?と提案した所、本人は週1回なら行ってもいいとの事なので、さっそく利用する事に。

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※デイサービスについてはこちらを参照してください

 

www.ma-blog.net

 

しかしサービスの利用を始めるとデイサービスの職員から連絡があり、「Aさんがデイサービスにお酒を持ってきて、他のおばあちゃんにも酒を勧めて困る」と連絡がありました。どうやら他のおばあちゃん達は酒浸りのAさんを見て引いていた様です。結局、デイサービスは利用しなくなりました

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安易な提案は何の解決にもならなかった

 

僕は勝手に「Aさんは孤独で寂しいんだ。仲間との交流ができればアルコール依存症も治るかもしれない」と、思い込みデイサービスを提案した事に気づきました。本人と会話の中から少しづつ出て来る会話のキーワードを探す事に夢中になり、本人の全体像を見ていなかった事に気づきました。木を見て森を見ずだったんです。

Aさんは寂しい→他社との交流が必要」と勝手に結び付けていたんですね。

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4) 断酒会

 

地域のインフォーマルサービスを活用

 

介護保険でのサービスではなく、地域にあるサービスの事を「インフォーマルサービス」と言います。

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僕のいた地域ではNPOの主催する「断酒会」がありました。僕はAさんにその断酒会のポスターを見せ、一緒に行ってみないかと尋ねるとAさんは了承。一緒に行き、Aさんと同じようにアルコール依存症に苦しんでいる人たちの話が聞けました。それと同時にAさんは自発的に心療内科に通いたいといわれ、病院を探し定期受診する事になりました。おじいちゃん、おばあちゃんだからと言って、介護サービスだけで生活の悩みのすべてが解決する訳ではありません。こう行った地域にあるインフォーマルサービスも活用していかなければいけないと思います。

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5) 飲むという選択

 

すぐにはやめられない

 

Aさんは今現在でもお酒は飲んでいます。ただ飲酒量は以前と比べ減っている様に思います。一度アルコール依存症になるとすぐには止められません。Aさんは自分から心療内科に行きたいと言った時に初めて「自分は依存症と言う病気なんだ」と認識したんだと思います。

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北風と太陽

 

依存症の人に必死になって説得しても、本人が自分で病気だと認識しない限りは依存症の根治は難しいと思います。現に今でもAさんはお酒を飲んでいますし(^^;

ただ、「やめましょう」というのではなく自分から認識してもらえる様なアプローチの仕方は必要だと思っています。と言っても僕もまだまだその辺りの技術は未熟ですが、まずは話を聞くと言う事を何か月もかけて行う事からかな。とは思います。そして介護サービス以外にその人その人に合ったインフォーマルサービスを活用し、少しづつ生活の主軸がお酒から変わって行くようにアプローチする事が大事なんじゃないかなと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました(^^